この記事の結論
- タクシー・バス区分の要件は 原則JLPT N3以上+評価試験合格+第二種免許+新任運転者研修。2026年4月の基準改正で、条件付きながらN4以上での受け入れも可能になりました(貸切バスはN3維持)。
- 最大のボトルネックは 第二種免許の取得。外免切替(2025年10月厳格化)→一種→二種と段階を踏むため、乗務開始まで6ヶ月〜1年 を見込みます。
- CSTMはグループの CBC自動車学校 と連携し、外免切替の学科対策から二種免許取得・採用・定着まで一気通貫で支援します。
タクシー・バス業界の採用難と特定技能
タクシー・バス業界では運転者の高齢化が全産業でも際立って進んでおり、大量退職と若手不足が同時に進行しています。そこにインバウンド需要の回復が重なり、都市部・観光地を中心に「車両はあるのに運転者がいない」状態が常態化しています。
2024年3月に新設された特定技能「自動車運送業」により、外国人材をタクシー・バスの運転者として受け入れる道が正式に開かれました。多言語対応ができる外国人運転者は、インバウンド旅客への対応力という面でも戦力になります。
採用要件:日本語(原則N3)・評価試験・二種免許・研修
タクシー・バス区分の要件は、トラック区分より一段高く設定されています。旅客の安全とコミュニケーションが業務の中核であるためです。
| 要件 | タクシー | バス |
|---|---|---|
| 日本語能力 | 原則JLPT N3以上※ | 原則JLPT N3以上※ |
| 技能試験 | 自動車運送業分野特定技能1号評価試験 合格 | |
| 運転免許 | 普通自動車第二種免許 | 大型自動車第二種免許 |
| 研修 | 新任運転者研修 修了 | |
※2026年4月の基準改正(2026年1月23日閣議決定を受けた告示改正・同年4月10日施行)により、日本語サポーターの乗務など一定の条件を満たす場合は、タクシー・乗合バスでN4(A2.2相当)以上でも受け入れが可能になりました。N3未達者は1年以内のN3相当試験合格を目指す日本語学習計画の作成等が求められ、貸切バスはN3以上が維持されています。
POINT|日本語要件は「原則N3」。緩和条件の設計がカギ
2026年4月からは条件付きでN4人材も受け入れ可能になり採用の間口は広がりましたが、接客品質の観点からN3水準を優先する会社が多いのが実情です。介護分野などN3水準の学習者を多く抱える送り出しルートを持つ紹介会社と組むと、候補者確保がスムーズです。
第二種免許取得までの道のり
外国人材の多くは日本の免許を持っていないため、次の段階を踏みます。
- 外免切替で第一種免許を取得:母国免許を日本の免許へ切り替え。2025年10月の厳格化で学科50問・合格基準90%・住民票必須に
- 第二種免許の取得:指定教習所での教習・技能試験。バスは大型二種のため教習期間がさらに長い
- 新任運転者研修の修了:乗務前に事業者研修を実施
注意|二種免許の学科も日本語がカギ
二種免許の学科試験は日本語での受験が基本となるため、N3合格者であっても交通法規の専門用語には別途対策が必要です。教習所と連携した学科サポートの有無が合否と期間を左右します。
乗務開始までのスケジュール(6ヶ月〜1年)
候補者の免許保有状況にもよりますが、標準的には次のようなスケジュール感になります。
- 1〜2ヶ月目:区分・人数の確定、候補者選定(日本語レベル・運転経験の確認)、雇用条件の設計
- 2〜4ヶ月目:外免切替の学科対策・受験、在留資格の申請準備
- 4〜8ヶ月目:第二種免許の教習・取得(バスはさらに長期化しうる)
- 8〜12ヶ月目:新任運転者研修、地理・接客のOJT、乗務開始
「来期の増車に合わせたい」「万博・観光シーズンに間に合わせたい」といった目標時期がある場合は、1年前からの逆算着手が安全です。
自社の場合、乗務開始までどのくらい? 候補者の免許状況を踏まえた現実的なスケジュールを無料で試算します。
タクシー・バスの採用を無料相談する →接客品質と定着のための社内準備
採用がゴールではありません。旅客業ならではの定着ポイントを押さえることで、長期戦力化できます。
- 接客日本語の継続教育:行き先確認・料金説明・クレーム初期対応など、場面別のフレーズ教育が有効
- 地理教育:営業エリアの地理・主要施設をOJTで習得させる体制づくり
- 無線・配車アプリ対応:営業無線や配車アプリの操作・用語のマニュアル整備
- 相談窓口:生活面の不安を早期に拾う定期面談(登録支援機関の義務的支援と連動)
CSTM×CBC自動車学校の支援体制
CSTMキャリアサポートは、グループのCBC自動車学校と連携し、タクシー・バス採用の最大のボトルネックである「免許」を含めて一気通貫で支援できる、業界でも唯一級の体制を持っています。
- 外免切替の学科対策(2025年10月厳格化対応)
- 第二種免許取得の教習サポート
- N3水準の候補者ご紹介(有料職業紹介)
- 在留資格申請・義務的支援の代行(登録支援機関)
- 乗務開始後の定期面談・日本語フォローによる定着支援
よくあるご質問
Q. タクシー・バスで外国人運転者を採用する要件は何ですか?
原則としてJLPT N3以上の日本語能力、自動車運送業分野特定技能1号評価試験の合格、第二種免許(タクシーは普通二種、バスは大型二種)、新任運転者研修の修了が必要です。2026年4月の基準改正により、日本語サポーターの乗務など一定の条件を満たす場合はタクシー・乗合バスでN4以上でも受け入れ可能になりました(貸切バスはN3以上を維持)。
Q. なぜタクシー・バスはトラックより日本語要件が高いのですか?
旅客とのコミュニケーションが業務の中核だからです。行き先の確認、料金の説明、緊急時の案内など、乗客対応にはN3相当の日本語力が必要と判断されています。なお2026年4月からは、日本語サポーターの乗務等の条件付きでN4相当以上での受け入れも認められています(貸切バスを除く)。
Q. 第二種免許はどうやって取得させればよいですか?
まず外免切替等で第一種免許を確保し、その後に指定教習所で第二種免許を取得する流れが一般的です。CSTMはグループのCBC自動車学校と連携し、外免切替の学科対策から二種取得まで一貫支援できます。
Q. 新任運転者研修とは何ですか?
旅客自動車運送事業者に義務付けられている、新たに乗務する運転者への研修です。特定技能のタクシー・バス区分では、この研修の修了が受け入れ要件に組み込まれています。
Q. 採用から乗務開始までどのくらいかかりますか?
外免切替(2025年10月厳格化)→二種免許取得→新任運転者研修という段階を踏むため、6ヶ月〜1年程度を見込むのが現実的です。就労開始時期からの逆算で早めに着手することをおすすめします。
Q. 特定技能の運転者を派遣で受け入れることはできますか?
できません。自動車運送業分野は直接雇用のみです。人材紹介で候補者と直接雇用契約を結び、登録支援機関の支援を受ける形が正しいスキームです。